第11話 解き放たれる獣第11話 解き放たれる獣やっとの思いでレイの元にたどり着いたシンジは、背後からの異様な気配を感じた。 「変身!!」 とっさに封印を開放し、振り下ろされる腕を受け止めるライダー! 本部の監視カメラからは使徒の腕が邪魔になり、エントリープラグ手前で使徒の腕が急に止まったように見えた。 腕を蹴り飛ばした反動で、ライダーはレイもろともプラグ内に落ちてしまう。 ハッチが閉まり、回転しながら再びエヴァの体内に沈み込んでゆくエントリープラグ。 再エントリーが開始された瞬間・・・・・・・・・・、エヴァは暴走を始めた。 「勝ったな」 「ああ」 何を考えているのか分からないオヤジコンビが呟く中、全身に力を漲らせ、雄叫びを上げたエヴァは、獣のように使徒に向かって組み付いていった。 【新品】プラモデル/LMHG エヴァンゲリオン初号機 輸送台仕様 「プラグ内モニター出来ません!」 「シンクロ率急上昇!100,200,300!!シンクログラフ反転!!」 「パイロット状態不明!」 次々にもたらされる情報を前に沈思黙考するリツコ。 「どうしたの?何が起こったの?」 ようやく、ミサトが発令所に姿を現した。 「遅いわよ、ミサト。」 「そんなことより、現状を報告して!」 「現在、エヴァ初号機にはファーストチルドレン、サードチルドレンが搭乗しているわ。 二人の入ったプラグが再エントリーした瞬間にエヴァが暴走したの。」 「暴走って、あんた!なんとかしなさいよ!!」 「無理よ、出きるものならやっているわ。」 モニターの中で、猛り狂うエヴァ初号機は、エネルギーの供給源であるアンビリカルケーブルをも引きちぎり、使徒に向かって襲いかかってゆく。 「こうなったら内部電源が切れるのを待つしかないわ。」 使徒の作り出す不可視の壁を、いとも容易く切り裂き、殴り、蹴り、叩き付け、引きちぎり、使徒を虐殺していた。 「これが、エヴァの正体?私たちはなんてモノを作り上げたの?」 ショックのあまり、呆然と呟くミサトに、リツコが更に追い打ちのように告げる。 「中のパイロットは、過剰シンクロのため、モニター不可能よ。生死も不明。」 「なんですって!!!」 画面の中ではエヴァが使徒を・・・・・・・・・・・・・・・補食していた。 つづく・・・ ジャンル別一覧
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